夏休みが終わった今、知った数字
夏休みが終わり、子どもたちの日常に少しずつ2学期のリズムが戻ってきた頃、
9月7日の新聞にこんな数字が載っていました。
ひとり親家庭の子どもたちのうち、この夏休み中に1日2食以下で過ごした子が36.9%。
1日1食だけという子も2.5%いました。

もうその夏休みは、過ぎてしまいました。
でも、この数字が示していた現実は、記事になった今だからこそ、
多くの人に知ってほしいと思いました。
普段は給食が、子どもたちの栄養を支える大事な柱になっています。
夏休みは、その柱が一時的になくなる期間。
所得の低いひとり親家庭にとって、想像以上に厳しい季節だったのだと、
あらためて教えられました。
僕自身も、あの頃を思い出しました
じつは、この記事は僕にとって他人事ではありませんでした。
7歳のとき、父が家からいなくなりました。
それから母は、姉と僕を女手一つで育ててくれました。
母には感謝しかありません。
ただ、正直なところ、食べるものが十分にはない時期もありました。
近所の同級生の家に遊びに行っては、
お菓子をたくさんもらって帰ってきた記憶があります。

子どもって、とにかく動くし、お腹がすくんです。
あの頃の空腹の感覚を思い出すと、
今回の調査結果がただの数字ではなく、
一人ひとりの子どもの「あの夏」として胸に迫ってきました。
物価高が、子どもの「食べる」を切り詰めさせていた
調査を行ったNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」によると、
背景にあるのは物価高の影響です。
児童扶養手当などの支援が、物価上昇のスピードに追いついていないことが、
食費を切り詰めざるを得ない大きな理由になっていました。
自由記述には、こんな声が寄せられていました。
- 肉や魚の代わりに、豆腐や卵を食べるようにしている
- 見切り品やセール品を買うようにしている
- 電気代を節約するため、エアコンの使用を控えている
一つひとつの言葉に、生活を守ろうとする必死さがにじんでいます。
そしてその皺寄せは、まっすぐ子どもの食卓に向かっていました。
求められているのは、増額と、食事と、学びの支援
調査では、約69.3%もの保護者が支援の拡充を求めていました。具体的には、
- 児童扶養手当の増額
- 夏休み中の食事の提供
- 無料の学習支援
この3つが多く挙げられています。
政府に対しては「物価高に追い付いていない」という指摘の声も上がっていました。
夏が終わったからこそ、今できること
この夏休みは、もう過ぎてしまいました。
でも、冬休みや来年の夏休みには、また同じことが繰り返されるかもしれません。
だからこそ、記事になった「今」だからこそ、
この現実を知って、伝えておきたいと思いました。
子どもは、いつの時代も、この国の未来そのものです。
空腹は、時に子どもから
「待つ」「我慢する」という大切な力まで奪ってしまうかもしれません。

困っている人を助けたいという気持ちは、
誰の中にもある、とても尊いものだと思います。
でも、まずは自分の国の、目の前にいる子どもたちに、
しっかりと手を差し伸べること。
それを、もう一度みんなで考える時が来ているのではないでしょうか。
私たちに、できること
大きな政策を動かすのは、一人の力では簡単ではありません。それでも、
- この現実を「知る」こと
- 周りの人に「伝える」こと
- 声をあげ続けること
この小さな積み重ねが、いつか支援の形を変えていく力になると、
僕は信じています。あの頃、近所の家でお菓子をもらって帰った僕を、
たくさんの人が支えてくれていたように。
夏が終わった今だからこそ、数字の向こうにある一人ひとりの子どもの顔を、
少しだけ想像してみる時間を持てたら――そう願って、この記事を書きました。


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