イトーヨーカドーで7人になった日|笑いヨガ最大の黒歴史【57歳の実話】

人生再起・生き方

今日も、言いたくない話を書く。

でも——この話を書かずに、先へは進めない気がする。

成功話は気持ちがいい。

でも聞いている人の心の中では、たいてい

「あなただから成功したんでしょ。」

という声が生まれる。

私はその気持ちが、痛いほどわかる。

だから私は、失敗話を語る。

失敗話には、不思議な力がある。

「私も同じだった」

「それ、わかる」——そう思ってもらえる。

失敗した逆のことをすればいいだけ。

それだけで、人は前に進める。

今日はそんな話だ。

ペチャクチャナイトの10日前——もう一つの戦場があった

ペチャクチャナイトで完全に空回りした話は、前回書いた。

でも実は——その10日前に、もう一つの戦場があった。

イトーヨーカドーの催事で、笑いヨガをやった日のことだ。

今はもうない店舗だ。

あの場所は今、コストコになっている。

懐かしいような、苦い記憶が混ざり合う場所だ。

舞台は、エレベーターとレジ袋詰め場所の真ん中

その日の「舞台」は、想像を超えていた。

レジで買い物を終えたお客さんが、

購入した商品を袋に詰める場所——そのすぐ横

しかも上りエレベーターと下りエレベーターの、

ちょうど真ん中。

つまり——買い物を終えた人全員が、

目の前を通り過ぎていく。

笑いヨガをやっている姿が、嫌でも目に入る場所だ。

通り過ぎる人たちの視線が、痛かった。

「変な奴だ。」

「頭おかしいんじゃないか。」

言葉にはならなくても、

その視線が全部を物語っていた。

20人が、10人になり、7人になった

セッションが始まったとき、お客さんは20名いた。

笑いヨガに興味を持ってくれたのか、

足を止めてくれていた。

でも——10分後、振り返ると10名になっていた。

さらに5分後——7名になっていた。

残ってくださった方たちは、おそらく

帰るタイミングを逃してしまっただけだ。

笑いが広がるどころか——引いていた。

完全に、引いていた。

持ち時間は30分。

その30分が、人生で一番長く感じた30分だった。

汗をかきながら、それでも笑おうとしていた

伝え方が下手だった。

緊張で声が震えていた。

鬱からまだ完全に抜け出せていなかった。

人前に立つことにも、全然慣れていなかった。

それでも——笑おうとしていた。

笑いヨガなのに、笑いが苦痛だった。

その矛盾の中で、汗をかきながら30分間立ち続けた。

笑いヨガをやっていて、

こんなに辛いと思ったのは、後にも先にもこの日だけだ。

終わった後、誰とも目を合わせたくなかった。

失敗は、最高の教科書だった

今だから言える。

この日があったから、ペチャクチャナイトで戦えた。

この日があったから、夜学塾で70人が笑った。

失敗すると、何が悪かったかが骨身に染みてわかる。

頭で理解するのではなく、体が覚える。

・下を向かずに、客席を見る

・突然笑わせるのではなく、まず場を温める

・一人でやらずに、仲間と一緒にやる

・緊張を隠すのではなく、緊張したままでいい

失敗した逆のことをすればいい。

それだけだった。

とってもシンプルなことだった。

受講生さんに話すと、場が和む理由

今、笑いヨガリーダー養成講座で、この話をする。

するといつも、場の空気が変わる。

「先生でも、そんなことがあったんですね。」

その言葉が、何より嬉しい。

成功話は「あなただから」で終わる。

失敗話は「私も大丈夫かもしれない」に変わる。

人間は不思議なもので、失敗話を聞くと安心する。

「この人も転んだんだ。

だから私も立ち上がれる。」

そう思ってもらえることが、一番の贈り物だと思っている。

あなたへのメッセージ

もしあなたが今、こんなふうに感じているなら——

「失敗して、もう恥ずかしくて前に出られない」

「うまくできなくて、自信がなくなった」

大丈夫。

失敗は、財産だ。

汗をかきながら7人の前で笑おうとした日が、

今の私をつくっている。

あなたの失敗も、必ず誰かの背中を押す言葉になる。

転んだ数だけ、届く言葉が増えていく。

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